4.2
出演者 4.5
ストーリー 4.5
演技 4.0
映像 4.0
ハゲタカ
かつて話題になった作品のリメイクなので、何かと前作と比較されがちだと思いますが、脇役勢が素晴らしかったです。
まず小林薫さんは、食えないフィクサー役を、一見すると人の良さそうな関西弁で飄々とした雰囲気で演じていますが、要所では迫力あるところを見せつけてくれますし、高嶋政伸さんは怪優の名に恥じない、なんともエキセントリックな人物を存在感あふれるように見せてくれます。また渡部篤郎さんの抑制の利いた渋い演技も見ものです。これらの脇役の存在が、主演の綾野剛さんの力のこもった芝居を支えていたと思います。
ストーリーはかつて話題になったハゲタカ・ファンドによる買収劇ですが、今はあまり聞かなくなりましたね。リーマンショックのせいでしょうか。中高年には懐かしく、若者には目新しい内容かもしれませんね。