「憎む気持ちと共感してしまう気持ち」との葛藤、
これはもはやどの人間関係にも存在するものだろう。
黒幕が発覚した今話。
鳴宮美月はアシスタントの千景(田中みな実)だった。千景が誰かから指示を受けているようなシーンが前話描かれていたが、あれは誰だったのだろうか。
引き続き謎である。
千景は葵(新木優子)の今は亡き兄・武尊(小池徹平)の元恋人で、2人は以前から繋がりがあり、何なら2人の復讐の目的は合致している。
手を組むには最適すぎる共犯関係だ。
兄を亡き者にしたのが丈一郎(藤木直人)だと言うのだ。さらにはその裏で糸を操っているのがどうやら詩織(水野美紀)。
詩織が所属しているのが警視庁の生活安全課に秘密裏に存在している殺し屋組織という物騒すぎる部隊なので、あまり驚きはない。
しきりに「データの在り処」を聞いていたが、おそらく詩織の弱みになるような
都合の悪いデータが入っているのだろう。
詩織がここまでして抹消しようとしているデータの中身が恐ろしすぎる。
デス・プリンス(鈴木伸之)は突然愛に目覚めるし、急展開なのに
周りの相関図が入り乱れすぎており、むしろ彼の突然変異も受け入れられてしまえる。
許嫁・莉奈(松本穂香)も気になる存在で、まだ味方か敵か、そもそも部外者なのか読み切れない。
”一番好きな人を一番憎まなきゃいけない”そんなあまりに酷い状況を作り上げたのが、詩織がそうまでして守りたいものは何なのか。
彼女ももしかしたら何か大切なものを守ろうとしての行動なのか。彼女が言う「正義」とは?
丈一郎は生きてることがわかるし、全ての役者が揃ったところで、
これからどう物語が転がっていくのか読めそうで読み切れない。