幼馴染が女優としてずっと活躍できるように、罪を被ってまで守り、命を捨ててまで守った2人の男性。
最後、謎が全て解けた時あまりに切なかった。
そして、その命がけで彼女を守ろうとした思いを汲み取り、刑事が事実を伏せたのが本当に良かった!
平成時代が終わろうとしているのに、いまだに昭和時代をまとった雰囲気を漂わせている捜査一課の刑事の虎丸の長年の経験によって培った刑事の勘は、野球選手の打率よりも低いのに自信たっぷりの貫禄だけは凄く、一方の科捜研の研究員の真野は検証によって出てくる結果以外は信用しない上に、虎丸のあやふやな刑事の勘を毛嫌いしている事を包み隠さず言い放つ所が面白くてたまりません。
そんな虎丸と真野の強烈個性が発揮される場所に、科捜研の新人研究員になったノンナが必死になって食らい付き頑張りながら、真野に引かれ始めた所で見えてきた、真野が抱えた過去の辛い家族惨殺事件。
真野が事件の真相を掴もうとすると、...
根岸という男を同居していた御手洗が喧嘩で殺害した事件が起きたが、コレが実は児童養護施設さくら園で兄妹の様に育った女優の橋本梨央の秘密を守る為のモノだった!梨央がさくら園に入る前に虐待された父親を殺害した真相を益山という親類に知られてしまい、それを密かに根岸と御手洗は金を払い続け守っていたのだ!それが拗れ、益山を殺害した事で梨央の秘密までバレない様に根岸が御手洗に自分を殺させるという物語だった!悲しい事件だったが3人には血の繋がりよりも固い絆があるという、感動も同時に感じた話だった…。