「仲間づくりは、狩りです」
妖艶な女幹部と化した吉田、今回も倉科カナさんは仕上がっていた。
その手先としてヲタ仲間づくりを画策する仲村だったが、容易にはいかない。そもそもヲタクになるには一種の素質が必要なのではなかろうか。ターゲットのユキちゃんさんには、その片鱗は全く見られない。
えてして仲間=“ツイカセンシ” は、敵なのか味方なのかわからない、謎のツワモノとして現れる。その点、仲村の前に立ちはだかる北代さんの、取りつくしまのない絶壁具合が素晴らしい。演技力もあるのだろうが木南晴夏さんのキャスティングは成功しすぎていて怖いくらいだ。
一方、ダミアン君の脳内ストーリーも...
「仲間づくりは、狩りです」
妖艶な女幹部と化した吉田、今回も倉科カナさんは仕上がっていた。
その手先としてヲタ仲間づくりを画策する仲村だったが、容易にはいかない。そもそもヲタクになるには一種の素質が必要なのではなかろうか。ターゲットのユキちゃんさんには、その片鱗は全く見られない。
えてして仲間=“ツイカセンシ” は、敵なのか味方なのかわからない、謎のツワモノとして現れる。その点、仲村の前に立ちはだかる北代さんの、取りつくしまのない絶壁具合が素晴らしい。演技力もあるのだろうが木南晴夏さんのキャスティングは成功しすぎていて怖いくらいだ。
一方、ダミアン君の脳内ストーリーも健気でよかった。
こういう心情を描けるのは作者自身に特撮への深いリスペクトがあるからだろう。特撮には詳しくない自分だが、「ジュウショウワン」や「救急機エマージェイソン」といったネーミングや、サブタイトル、ポスタービジュアルなど細かな設定の端々に、中途半端を許さないこだわりを感じる。
視聴者を惹きつける要素として、また、内容が重くなりすぎない装置としてサブカル要素を援用するのは常套手段となっているが、そこに愛情と敬意が欠けていると、作品は大失敗すると思う。この点本作は大成功ではないかな。