4.5
出演者 5.0
ストーリー 4.5
演技 4.5
映像 4.5
黒書院の六兵衛
江戸城明け渡しに先んずる官軍のにわか隊長に抜擢された加倉井隼人の役を上地雄輔が演じているが、大役を任されてオロオロしている様子が実にうまい。多くの幕臣が江戸城を去っていく中、ただ一人、西の丸御殿に居座る的矢六兵衛が誰の言葉にも動じず、一言も口を聞かず、御殿の奥へ奥へと移動していく過程がおもしろ過ぎる。彼は果たしていつまで居座るのかと先が気になって仕方なかった。そして、ここにいる六兵衛は実は別人、家族まるごと入れ替わっているという何とも謎めいた人物で、いったい正体は誰なのか?目的は何なのか?少しも飽きさせない内容だった。西郷隆盛、勝海舟、大村益次郎という有名人が次々と登場し、歴史好きにはた...