正直、今期のドラマで、初回が始まる前は、全然期待してなかった作品でした。

その作品が、まさか、今期1位と唸る程の作品になるとは思わなかった。

再放送作品である、太陽は動かない に先週、圧倒されて今年1位と感じたが、それに次ぐくらいの、映画館で素直にお金を払ってまで、全話見たい作品と感じた。

こういう素晴らしい作品をまさか、近年、良作が多い、NHK や テレ東 ではなく、フジテレビ の作品で観れるなんてな。

思いもしなかった。

それぐらいフジテレビ の作品のクオリティーが上がったという事だね。

今作で主演の座長を務めた、池脇千鶴 が素晴らしかった！！

アララこと、笛吹新とジルバママ、さらに今作のナレーションの3役を務めて、演じ分けしたのがもう圧巻で、彼女が今作で主演を務めなかったらここまでの神作品にならなかったと改めて感じます。

だからこそ、池脇千鶴 にとっても最大の代表作であると感じます。

メイクの仕方や、表情までも全てにおいて、渾身の演技を魅せてくれた彼女の演技は最高。

そして、BAR オールド ジャック アンド ローズ​でホステスを演じた、アララの先輩ホステス達のメンバーも皆、最高でした。

今作の良さが、高齢バーを扱うのがテーマだからこそ今作の良さを引き立たせたのだが、まさにキャスト陣のベテラン演技でリアルさをより感じ取れたので、ベテラン女優さん達の演技を堪能できたのも良かったですし、本気で、このホステスさん達に実際にお金を払ってまでお酒を飲みたいと感じました。

それぐらい、皆、愛らしくて良かった。

そのホステス達の中でホステス達を束ねる、くじらママを演じた、草笛光子 の毎回の演技に圧倒されました。

特に、第9話のくじらママの一人芝居は、ドラマ史に残る素晴らしいシーンで、草笛光子 の演技の素晴らしさを改めて痛感できた。

そう感じます。

「女はシジューから」

その名言もドラマ史に正直残るぐらいだったかも。

個人的には、チーママを演じた、中尾ミエ とくじらママを演じた、草笛光子 とのベテラン女優同士の小競り合いは、最高で、正直、テレビで見るのがもったいないと感じたやり取りでした。

BAR オールド ジャック アンド ローズ​のホステス達を演じたベテラン女優以外の脇を固めるキャスト陣も皆、嵌り役で文句なしでした。

アララの元同僚であった、スミレを演じた、江口のりこ、村木みかを演じた、真飛聖 もリアルな役を演じきっていて素晴らしかった。

ちゃんと2人にもそれぞれ、メイン回があったのが親切でしたし、良かった。

他にもアララのお父さんを演じた、大和田獏 も良かったなー。

あーそうそう、マスターもやっぱ忘れてはいけない。

マスターを演じた、品川徹 の演技も素晴らしかった。

時には厳しく、時には優しい、愛らしいマスターを演じていて、温かく見守る姿を見て、益々、今作で、品川さんが好きになってしまった。

改めて、良い俳優さんだなと感じました。

今作の主題歌である、山本彩 が歌う、「ドラマチックに乾杯 」も毎回、良い場面で流れて最高だった。

彼女の歌声にも癒しを感じ、ドラマをより良い物にしてくれたと感じます。

良い曲を作ってくれて感謝です。

まだまだ正直、書き尽くせないが、凄く長くなってしまうのでそろそろ終わりますが、主役のアララの成長物語だけでなく脇役の登場人物一人ずつにもちゃんとスポットを当てた今作の丁寧さは素晴らしかった。

ここまで完成度高い作品は錚々ないかも。

間違いなく、フジテレビ の今までの連続ドラマの中で1番となったし、何度も言ってしまってすいませんが、今期の秀作揃いの連ドラ作品の中で、今期ナンバー１作品となりました。

本当、深夜帯という枠を超えた素晴らしい傑作ドラマに出会えて感謝します👏！！