高橋一生さん、中村倫也さん出演ということで原作を知らないまま拝見。露伴が初登場するシーンから高橋一生さんに圧倒されました。纏う空気が見事にドラマの世界に入り込んでいて、紛れもなく「岸辺露伴」でした。独特の言い回しや人を寄せつけない空気感、気配まで。演じるごとにまったく雰囲気の変わる俳優さんであることは知っていましたが、それでも圧倒されました。

出番は少ないものの中村倫也さん演じる平井太郎も素晴らしい。事故で記憶をなくし、自分というものを見失った空虚さが、セリフなしでも伝わってきました。目に何も映っていない、空っぽの人間を瞳だけであそこまで演じられることに驚きです。

ストーリーもミステリー要素に飛んでいて、ひとつのミスで致命的な代償を払わされる恐怖や、ヘブンズ・ドアの表現、露伴先生の知識や頭脳プレーに痺れました。アニメで露伴のCVをされている櫻井孝宏さんが声だけで出演されているのも胸熱です。

年末にこれだけ完成度の高いドラマを3日間も堪能できることに感謝です。