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ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~ 1話〜11話のあらすじ、放送時間、出演者、脚本家、主題歌、原作、ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~が見られる動画配信サイトの情報を掲載。 ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~の口コミ(口コミ)・感想・評価を投稿する事ができます。
3.8
(16件の口コミ)
出演者 3.7
ストーリー 3.5
演技 3.6
映像 3.7
(16件の口コミ)
フジテレビ系
初回: 2014年04月15日
最終回: 2014年06月24日
フジテレビ系 火 21:00-21:54

口コミ

5.0
出演者 -.-
ストーリー -.-
演技 -.-
映像 -.-
ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~

レビューというよりも、この作品との思い出の話。

日本のテレビドラマとの関係は、不思議だ。小中高は、当たり前のようにかじりついて観ていた。映画館に頻繁に行けるわけじゃないし、アニメや漫画とは違うワクワク感がある。僕が実家暮らしだったころは山田孝之さんがドラマに出まくってて、追いかけて観ていた。

しかしそのドラマ熱は、大学に進学して上京すると、一気に冷めてしまう。初めての1人暮らしで忙しくなったり、ものづくりに目覚めたり、色々理由はある。これはたぶん作り手あるあるだと思うけど、洋画に傾倒する時期というのがあって、何年か国内のドラマからは離れていた(当時はHDDに録画とか配信サービスとかもなくて、リアタイで観ないと結構大変だった)。

そうこうするうちに就職して、朝から夜中まで働く生活に突入した。編集プロダクションに入って、終電にダッシュする毎日。どんどんドラマから離れる。映画雑誌の仕事だったから、空いている時間は全部映画鑑賞に使った。そんななかで、何故かこのドラマだけは必死に録画して観ていた。

まず、小さい時に渡部篤郎さんの出演作をよく観ていたことがある。そして、佐藤健さんが好きだった。『龍馬伝』に『るろうに剣心』に、どんどん駆け上がっていく彼に注目していたというのもある(多分このころ、初めてインタビューに同席したような……)。この2人が父子役を演じて、しかも刑事もので、バディを組む。さすがに、観ない選択肢はなかった。

…面白かった。2人の掛け合いもそう、テンポ感もそう、だけれど強く覚えているのは、その明るさとかわいらしさだ。観る者を楽しませよう、というファニーなつくりになっていて、息子の父に対する複雑な心境が、ダークやシリアスでなく、かわいらしいものとして配置されていた。佐藤健さんが渡部篤郎さんに対して拒絶演技を繰り出すのだけれど、そこにはちゃんと愛情があって、そういった2人の「本当は愛し合っている親子」という関係性が、心地よかったのだ。

そのころはやっぱり仕事ではハリウッド大作とか、趣味ではディープなヨーロッパ映画とか、ばっかり観ていて、もちろん昔も今も大好きだけれど、気軽に観られて、フフッと笑える作品というのはなかなか自分の中に入れていなかった気がする。

平日はなかなか観られなくて、土日に洗濯物をたたみながら、録画した本作を観るのが小さな幸せであり、安らぎだった。久しく観られていないから、どこかでまた時間を見つけて観てみたい。

6年が経ち、あの頃とは何もかも変わってしまったけど、このドラマはまた笑顔をくれるような気がする。そして多分、今の自分はそれを求めている。

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