本日(2020年7月31日)、ふと公式を覗くと
前作「SOTUS」シリーズについに邦題サブタイトルが与えられてました。
その名も「鬼の先輩と新入生君」。
……うん、まあ、それはそれとして。
(着々と狙われてます日本市場。
望むところだドンとこい。)
続編となるこの「S」シリーズは、前作から2年後のKongpop(新入生君)&Arthit(鬼の先輩)の愛と青春を描いた物語。
SOTUS活動のヘッドワーガー(新入生にいわゆる集団行動的課題を指導する、教官役学生グループのリーダー)だったArthit先輩は大学を卒業して企業の一年生社員となり、逆に新入生君だったKongpopはその先輩の跡を継いで新ヘッドワーガーとなっています。
もうここからして設定が上手い。
前作であんな狂犬キャラだった(そりゃ最後はデロデロでしたけどw)Arthit先輩は、希望外の部署で調子こいた先輩にいいように使われる腰の低~い新入社員。私の気のせいだか何なんだか、瞳のウルウルきゅるんきゅるんっぷりがハンパなくUPしていて “雨に濡れた子犬感” 爆アガリ…。いや、「スンスンホクソン!(0062=Kongpopのコードナンバー)」叫んでた鬼畜ヘッドワーガーどこいった。
とにかく毎日が試練に次ぐ試練(殆どが寄生虫系チャラ男先輩社員からのトバッチリ)で切な悲しい社畜生活。
この辺のオシゴトドラマ的要素は前回なかった新機軸として物語のイリイリ度を爆上げしてくれます。
片や Kongpopくんはといえば
新ヘッドワーガーとして「この活動に意味があるとは思えません!」的新入生や(2年前の自分ですねw)「私のギア(工学部学生の心の象徴)をもらってください!」的女子学生の波状攻撃を受け流しつつ、既に愛を誓い合ったはずの先輩への激重ストーカー行為に余念がありません。(ぜひ本編にてその全容をご確認ください ←ある意味一番の見どころかもw )。
とかって茶化してはいるものの、実のところオシゴトドラマとしても、そして勿論ふたりの愛のドラマとしても、ただただ「好き」が全てだった前作の、もうひとつその先を見せてくれる秀逸なドラマに仕上がっていることは間違いがございません。
もう絶対に見て欲しいのでネタバレはしませんが、
悶絶級に切なく愛しく萌え萌えのふたりの愛のかたち、それぞれの社会人として、チームリーダーとしての葛藤と成長、ただ「愛し合うふたり」だけではない、彼らと彼らを取り囲む社会との関係などなど。こちらも考えさせられ、引き付けられる要素が山盛りです。
(そんな中でも、私が見てきた史上群を抜いてKISSの上手いオトコ・Kongpopの繰り出す首ロックKISSの破壊力だけは是非全人類に確認していただきたい。←ココは声を大にして強くお伝えしておきます)
あと、まじめな話、個人的にすご~~く好きなのは、
これはこのドラマというよりタイのお国柄とか価値観なのかもしれないけれど、登場人物が皆「好き」「一緒にいたい」を「お世話したい」と表現するところ。
恋愛することによって「何が得られるか」「どんなメリットがあるのか」「相手に何をしてもらえるのか」が価値基準として用いられがちな日本社会に在る者として、自分が相手に「与えたい」「お世話したい」が行動の動機となる恋愛って凄いなと。目からウロコの感動を覚えたのです。
( Kongpop は前シリーズでも言ってましたね。「僕にあなたを愛させてくれてありがとう」って)
なんでしょう。
この感覚が、人を思うこの温かさが、私がタイドラマに魅了されてやまない大きな要因のひとつなんじゃないかなぁと。そんな感慨をつらつらと胸に抱きつつ。
本当に見て損はないので、
イライラはらはら萌え萌えきゅんきゅんさせられた挙句、
結果、すご~くすご~く優しい気持ちになれる物語なので、
是非、見てください。
「SOTUS S」。