女優・黒島結菜には不思議な魅力がある。「顔が可愛い」とか「芝居がうまい」とかは勿論だけど、彼女の魅力を一言で伝える言葉は他にあるような気がしている。ただ一つだけ自信を持って言えるのは、黒島結菜が演じる女子高生役は最高!制服姿の黒島結菜を見ると学生の時に読んでいた「花とゆめ」や「LaLa」あたりの(とにかく白泉社系)少女漫画を思い出す。あの頃夢中になって読んだ漫画の主人公と彼女の姿を重ねているのかもしれない。
黒島結菜が女子高生を演じているドラマといえば、日テレ『時をかける少女』(2016)と現在再放送中のNHK『アシガール』(2017)だ。
―これは乱世を生きる一人の足軽の物語である。その者は戦場でしか会えぬ人のため、ただひたすら戦国の荒れ野を駆けめぐり、愛しい人を守り続けた。だが、その者には秘密があった。その足軽とは……平成生まれの女子高生だったのだ。―
アシガールの良いところは、とても話が分かりやすい!「平成の女子高生がタイムスリップした戦国時代で一目ぼれした若君様を守るため、足軽になって奔走する」という、シンプルな話だ。内容だけを見るとライトなラブコメディだが、ここで黒島結菜と伊藤健太郎をキャスティングしたことによって、100点満点中150点の作品に仕上がっている。女子高生役を演じる黒島結菜の魅力は言わずもがな、なんといっても黒島結菜の足が速いことが良い。足がめちゃくちゃ速い。「アシガール」という言葉は黒島結菜のために生まれたんじゃないかと思うくらいに足が速い。馬に乗って颯爽と駆け抜ける伊藤健太郎の後を懸命に追いかける黒島結菜の姿に、毎回胸がキュンとしてしまう。
次回放送の第6話では、兄の策略によって負傷した若君様(伊藤健太郎)が、唯(黒島結菜)の機転で現代にタイムスリップする。そのまま戦国時代に残った唯は若君を隠匿した罪人として、お尋ね者になってしまうらしい。え、どゆこと?と思った方はとりあえず見てください。黒島結菜、走るのめちゃくちゃ速いから。そして黒島結菜の魅力に気づいたら。彼女の良さを表す最適な言葉を私に教えてほしい。ちなみに全12話なのでまだ折り返し地点も来ていないようだ。やった!もう少しの間、私の花金の夜は懸命に走る黒島結菜に捧げようと思う。