再放送してくれてつい見入る。
3話のエピソードはけっこう好きな話です。
婚活パーティーでかつての凪ちゃんの職場の女子ボス足立さんと図らずも再会。
同僚の時、足立さんはとにかく態度も口も悪いし、とにかく調子よく勝ち組人生でいたい人で、そこに凪ちゃんを巻き込む人だった。
そんな足立さんですが、断れなくて絡まれている凪ちゃんを気づかず助けます。「あなたもしっかり断りなさいよ!」って言いながら。
すんごい嫌われる足立さんだけど、けっこういいやつなんです。単品だと。
そう、この単品ってすごく曲者。
グループにいてボスキャラになってしまうことで、強がったり見栄はったり忙しい足立さん。これは足立さんが思い描く、周囲から求められる立場を演じた結果であり、そこで負けるのもできないって言うのもプライドが許さない。さて、思い出しますね、慎二です。
足立さんと慎二は勝ち組っぽいけど、本人は無理に勝ち組でいようと空気を読み、うまくやろうと虚勢をはる。そして結局やらかす。
だから人目がないときはけっこういいやつ。見ず知らずの気弱な女の子助けるくらいには。(実際は凪だったけど)
そして凪ちゃんは我慢するのをやめて、ラウンドでカウンターかましてしまう。でもその理詰めは凪ちゃんも傷つけた。
結局凪ちゃんも同じで、見えるところしか見ていなくて、浅ましいって殴ったけど、その言葉は凪ちゃんも殴っていった。
足立さんの普段はほめられたもんじゃないけど、そう生きなきゃいけない人って案外たくさんいるんだろうな。ボスの役、陰キャな役。とりまきの役。わかるーって同調する役。
でも本当のことはないから壊れるのは早い。
足立さんは自分を強いとは思ってなくて、多分彼女を主役にするなら「強がっているけど本当は弱いのに見栄を張り、彼氏からはお前は俺がいなくてもいいだろって言われそうなキャラクター。本人から見れば違うのに。
自分が見ている自分と人が見ている自分、見られている自分、それぞれの付き合い方で何を大事にしたらいいか、足立さんの闇と弱さと迷いは、自分もちゃんと考えたいなって思うポイント。
結末は知ってるけど、足立さん、いい変化が最終回後にもあるといいな。演じる友より、本音の友の方がきっと幸せだ。