梨泰院クラス
この自宅待機中、芸人のSNSでやたら絶賛のレビューで染まるドラマがあった。
ネットフリックスで鑑賞できる、全16話の韓国ドラマ「梨泰院クラス」だった。
私は韓国の文化は大好きで
20代の時に韓国映画の『シュリ』を観て感銘を受け、今では韓国映画フリークになってしまいました。今年だけでも『パラサイト』『スウィング・キッズ』『エクストリームジョブ』を映画館で鑑賞済み。
音楽もKARAから入り、少女時代、そしてSM TWONのアーティストにどっぷり浸かりました。
だけどなぜか韓国ドラマには何故か自分のハートを揺さぶれるものがまだないのです。
話題になった「コーヒープリンス」「イケメンですね」「冬のソナタ」も観ました。
面白かったですが、それ以上でもそれ以下でもない感じ。
おかしい…
映画も音楽も勝利も大好きな韓国文化。なのにドラマだけは今だにハマった作品がない。
ハマらない理由はなんとなく思い当たるものがある
まず1つ
『長い』
日本のドラマは全10〜12話で完結するのに対して韓国ドラマは多いもので全55話くらい。1話の時間も日本が50分くらいなのに対して1時間15分くらいある。
2つめ
『駆け足で撮影してる感がある』
1つ目の話しに繋がるのだが、日本と違って韓国ドラマは1話の尺がながい。
時間がないのかこだわりよりも尺を埋めることが最優先事項にも感じてしまう。
昔、東海テレビ制作の昼の帯ドラマの雰囲気。
韓国ドラマを見るとなればパワーと時間を要するため敬遠してたが
今回の自宅待機期間中、どの芸人も「梨泰院クラス」を絶賛。
今田耕司さんも絶賛してたのを知り、今田さんと映画やドラマの好みのツボが一緒なので
観ることを決意。
5話まで観ました。
とんでもない傑作じゃないか?!
5話までの判断ですがこれは吸い込まれる!この吸引力、もはやダイソン!
韓国の大手飲食店グループ「長家」の会長の息子に父親を殺された男の復習劇(なのかな?)であり、亡き父が念願にしてた飲食店を出店する夢を引き継ぎ、這い上がっていくサクセスストーリー。そこに恋愛や友情も加わって、ラーメンでいうところの全部のせ状態。
でも、重たくない!ジャンルのバランスたるや!
この作品で一番衝撃だったのは
演出のクオリティ。
自分の苦手だった『駆け足して撮影してる』感がどこにも見当たらない。
映画のようなこだわったカット割りのセンスが光る。
特に4話のキム・ダミが演じるイソが、主人公のパク・セロイに恋をしたと自分が気づく瞬間の演出は絶品!
酔って倒れてしまったぱセロイにキスをするシーンも良いんだけど
橋の上で
コイントスで運命を決めようとする。
表が出たら母親の期待通りの生き方
裏が出たら誰にも縛られない自由に生きる
そのコインはイソは掴み損ね、川に落としてしまう。
ここからのイソのナレセリフ
『川に沈んだコイン、私は裏だと思う』
そう言ってセロイの店に入っていく。
このシーン
号泣!!!
数多くドラマを見てきたが、人が恋をした瞬間で涙したことはあっただろうか?
キムダミのいい意味で顔に小細工してない「THE韓国女優」じゃない感じがまた好感が持てる。
お店の名前『甘い夜』の由来を語るシーンもよかったなぁ。
決めました!
今、日本のドラマがコロナの影響で延期になっているので5月は「梨泰院クラス」のレビューを強化します!
最終回まで観た方は是非、懐かしながらご覧いただければと思います(笑)