5.0
出演者 -.-
ストーリー -.-
演技 -.-
映像 -.-
ビカミング・ア・ゴッド
「キルスティン・ダンストだよな…?」、そんな声が漏れた。
画面に映っている女性は、『スパイダーマン』のヒロインとはまるで違っていたからだ。
役作りで体型を変化させる女優さんはもちろんいるけれど、彼女の豹変ぶりは相当ヤバい。これがどういう話とか、そういうことは置いておいてまず「役者ってとんでもない」ということをこの作品を観て、感じてみてほしい。1話だけでいい。充分すごさが伝わるから。
彼女が本作で演じている役は、端的に言うとお金持ちになりたいけどなかなかなれない妻だ。夫はネットワークビジネスにハマっており、上流階級の仲間入りを目指すが、なかなか結果は出ない。そんな中、キルスティン・ダンスト演じる妻が、覚醒。2人の運命は大きく(そして急カーブをかけて)変動していく。
ネットワークビジネスとはなんぞやという方は、ググったりTwitterで検索すれば、よからぬ噂がごまんと出てくると思う。仕事柄、(コロナ以前は)ファストフード店で執筆なんぞをよくしていたのだけれど、フ●ッシュ●スバーガーとかにはこの手の輩がごろごろしている。アレである。
話ももちろん面白いが、キルスティン・ダンストの別人ぶりがやはりすごい。実は彼女はかなりアーティな映画にも出る方で、『マリー・アントワネット』とかのイメージも強いけど、『メランコリア』では鬱の花嫁とか強烈な役を進んで選んでいる。今回はジョージ・クルーニーも製作総指揮で参加していて、かなり社会性と作家性が強い。
彼女が演じるくたびれたパートのおばちゃんぶりは、必見。すごいよ。