レンタルなんもしない人
2話は
会社に行くのをついて来てほしいという依頼が舞い込む。
超多忙のデザイナーに情熱を持って仕事のオファーをし、その情熱が響き引き受けてもらった。だが、上の指示で納期を2週間早めてくれと言われる…。それをデザイナーに伝えたら「お前も結局そういう男だったんだな、お前だけはそんなやつじゃないと思ってたのに」と言われオファーを白紙にされる。その報告を上司にするのが怖く、レンタルなんもしない人に勇気づけてもらおうと依頼する。
依頼人のこの状況、今まで何度味わったことか。。
情熱と会社の条件を天秤にかけなきゃいけない状況。この回、共感だらけ(笑)
普通のドラマだったら熱いエールを送る主人公という展開なんでしょうが
このレンタルなんもしない人はほんと何もしない(笑)
でも依頼人は自分で考え、会社を行くことを選択した。
なんもしない事が依頼人の力になる不思議な展開がこのドラマの魅力。
『無』は最強と小さい頃に体験で一度行った空手教室の先生が言ってたことを思い出す。
このドラマは一見『無』を感じさせる。
演出、演者の演技、展開に力みがない。
音楽もBGMはほどほどに風の音、足音、鳥の飛び立つ音、車の音をすごく効果的に演出で使う。
ドラマの空気感、ゴチャゴチャした都会が通常のドラマだとしたら時間の流れを忘れさせる軽井沢のようだ。
このスタイルこそが最強なのではないかと感じてしまう。
一瞬
デザイナー桐山役のアルコ&ピースの平子が出てきた時はゴチャゴチャしかけたけど(笑)このドラマの世界観がそうさせたのか5秒後には違和感なく見れました。
平子の演技、めっちゃよかったのよ!
あのキャラをコント仕立てでなくても成立させられるのは凄いと思う。
平子の桐山さんのシーン、あと1時間は観れるわ!
増田くんも安定の何もしないっぷりだし
奥さんの役の比嘉愛未さんの脱力感も素晴らしい。
あんな晩御飯の準備を自然に演じれる女優さん、なかなかいないよ!もしかして、隠し撮りしてて本人気づいてないかも(笑)それくらい自然だった。
今、コロナでSNSが政権批判や自宅待機が続く中での悲観的なツイートでタイムラインを埋められてうんざりしてる私を、このドラマはしっかり癒してくれる。
ぜひ、このテイストで最終回まで向かっていっていただきたい。
何もしない人が安倍政権を批判したりするような回なんて僕は見たくない!