NHK金10、シシド・カフカ主演の探偵ドラマ。
私はただこの文言だけで今期一番期待していた。だってNHKのドラマシシド・カフカが探偵でしょ?絶対かっこいいじゃん、見る〜〜!!!私の思考回路はいつだって単純明快なので、たったそれだけで楽しみだった。そして待ちに待った初回。
最高〜〜〜〜〜えええ〜〜最高〜〜!!
主演のシシド・カフカが最高なことは知っていた。だけど役に合いすぎるよ〜〜!!!ハードボイルドな探偵役のシシド・カフカ。え?シシド・カフカは葉村晶を演じるために生まれたのでは?いや、葉村晶シリーズはシシド・カフカのために書かれた小説なのでは……?(頭抱)
それだけではない。岡田管理官はドラマオリジナルのキャラクターだが、推理の聞き手としてその存在意義を十二分に発揮してる。間宮祥太朗といえば、(少なくとも私の中では)少しウザくてうるさい熱血男の役というイメージが先行しがちだが、その全てを削ぎ落としたような冷静沈着な役が誠に絶妙であった。つまり間宮祥太朗は岡田管理官を演じるために生まれ、岡田管理官もまた間宮祥太朗に演じてもらうために生まれたキャラクターなのですね?(頭抱)
それから、ハムラを囲むしろくま探偵社の面々の愛くるしさと、温かいような冷たいような刑事達。いらない存在も描写も一つもなく、なんか今日妙に単調だなと思った回ですら、それすらも展開の材料として後半に畳み掛けてくる推理ドラマとしての面白さ。
そして特筆すべきは、葉村と岡田のみが登場する場面の映像美である。まるで異世界にいるかのような、現実から切り離されたような映像効果に、何か聞いてはいけないような話を聞いてしまっているのかと錯覚してしまう。孤高であることを選ばざるを得なかった葉村の硬い防御壁の中を垣間見るような、後ろめたさの伴う快感があった。
とにかく良かった。めちゃくちゃ良かった。口コミを書くにあたり、褒めてばかりじゃ純粋な評価ではないと思って欠点を探したが、7話だけで終わってしまうということ以外に見当たりそうにはない。