死にたい夜にかぎって
2話を鑑賞。
なぜ、この2人にこんな分厚く高い壁が立ちはだかるのか?
アスカ(山本舞香)は浩史(賀来賢人)に鬱であることを打ち明ける。
そんな浩史は逆に自分が閉所恐怖症であることを告げる。
お互いが病を抱えていることを知る。
浩史は病気である彼女を支えていく。
人間は弱いのか強いのかよくわからない生き物。
時間はみんなと同じように流れる、その時間にうまく乗れず、濁流のようにのまれて生きていく人がこの世の中には多い。
この2人もそんな濁流に放り投げれられた。
2人に追い風などはほとんど吹いてこない。向かい風が続く。
鬱は進行し、一人でも起きられない状態に。もちろん働けるレベルではない、浩史は彼女を養うために必死に働く。
時が流れ、鬱の薬を断薬すると決意するが、飲まなくなったら浩史の首を締め出す日々が始まる。
この2話、重かったです。
速度制限かかったネットくらい重かったです。
でも、そんな人間をしっかり映像に、言葉にしてる奇跡なんです、このドラマって。
こんな絶望の中でも楽しさに変換する浩史。
首を絞められ始めた浩史は首を絞めらるポイント制にする。
絞められたら1ポイント。10ポイント貯まれば好きな漫画を買う。
すごいよ、浩史さん!!
そんなプラスに考えられないよ!!
向かい風だって向きを変えれば追い風になる。
浩史の楽しむ生き方に感動と関心と笑いと切なさと・・もうピザのよくばりクォーター状態!!
絶望の中に愛おしいが隠し味としてあるんです。
昔見た「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出す感動がありました。
まあ2話も1話以上に皆さんの演技の柔軟さが光っていました。
始まって最初の焼き鳥屋のシーン。
『店長、なんか良い仕事ないですかね?』と聞く浩史。
『それ、店長の俺に聞いちゃう?』と店長。
カウンターにいたお客『俺の会社でライターやらない?手取りで25万』
すかさず浩史は『やります。(店長に向かって)辞めます。今までありがとうございました。お店の繁盛を願っています』
それを聞いた店長も間髪入れず
『決断早いね!』
この一連のやりとり
間とかテンポとか、トップレベルの芸人の間ですよ!
すごい!このくだりだけでキングオブコント戦えますよ!
準決勝くらいいけんじゃないかな?
名前を存じませんが、店長役の方。素晴らしかったです。
30分ドラマですがいい意味で2時間くらい観た満腹感。
前回も言いましたが
今週も言わせてください。
やっぱりこのドラマ、控えめに言って最高です。