こうやってドラマが作られるって、ちょっと皆に知ってもらいたいなぁとも思った回。
第4話の坂井真紀さん回は、期待通りとても面白いものでした。
本筋であるLINEによる男女のすれ違いも、一番共感&納得。
坂井さんが演じるのは、「恋愛ドラマの女帝王」と呼ばれているテレビ局の名物プロデューサー・笹川佳奈子(45歳)。
料理合コンでは良い相手が見つからなかったものの、結婚しなくても別に構わないという考えを持っていた・・・が。
友人からIT企業重役の高山(長谷川朝晴さん)を紹介されて、恋の予感にときめいてしまいます。
数々の恋愛ドラマを作ってきた佳奈子はテクニックには自信あり。そこで、あれこれとLINEでのやりとりでそれを発揮するのでしたが・・・。
「それ、メール時代のやり方だよ!」というセリフが飛び出してドキっ!
佳奈子の戦術は、確かにやりはしないけど「こういう風に考える人もいるんだろうな」と思って納得していた自分に年齢を感じてしまいました(汗)
第3話では20代の若手男子の勢いのあるLINEの様子が描かれていましたけど、なるほど、45歳ともなるとメールの名残や、もはや戦術そのものが古いのかー!と苦笑い。
それをコミカルに演じる坂井さんと長谷川さんは、安心して観ていられたし、笑わせてくれました。
だいぶ、このドラマの観方を会得したなー。
あんまりLINEについて深く考えてなかったからなー。
メインストーリーもとても面白かったのですが、自分がつい見入ってしまったのがドラマの打ち合わせのシーン。
若手の脚本家が、佳奈子にボロクソ言われて書き直しを命じられます。
そうそう。そうなんですよ。
最近では、「ドラマは脚本がすべて」という風潮で、面白ければ脚本家が賞賛され、つまらなければ「脚本のせい」と叩かれる。
でもね。脚本家が自分の考えだけで書いたものが採用されている訳ではないのですよ。
こうやって、プロデューサーにメチャクチャにダメ出しされる。
もちろん大御所と言われる方はこの限りではないでしょうし、中にはプロデューサーに反論する方もいるでしょう。
が、このドラマでは若手脚本家でしたから佳奈子に言われるがまま。
しかも、佳奈子の言っていることはちょっと古い。
同席していたアシスタントも呆れ顔。
それが妙に自分のツボにハマってしまいました。
「恋愛ドラマの女帝王」というネーミングからして、自分の頭の中にはプロデューサーではありませんが、とある女性脚本家の方が浮かんでいました。(「ロンバケ」の方です・・・)
そう思っていたら、完成したドラマの試写の中で俳優のセリフに「ちょ、待てよ!」というのが出てきて爆笑。
あ~、きっとこのドラマのスタッフさんにも似たようなイメージが浮かんでいたのかなぁとなんだか嬉しくなってしまいました。(何でだ?)
イマドキでないドラマの雰囲気に、周囲が戸惑っていたのは言うまでもありません・・・。
話しは本筋の部分ではありませんが、こんな風にして脚本は出来上がっているのだと知ってもらえるなかなか興味深く楽しいシーンでした。
もっと言えば、その脚本が演出で全く違ったイメージになる可能性も大いにある訳で。
一概に「脚本ガー」というのは、ちょっと違うんだぞということを是非知ってもらいたいと日頃から思っていたので、思わず小さく拍手したくなりました。
そんな遊び心もあり、“LINEによる男女のすれ違い”というテーマも大いに楽しめていてなかなか面白くなってきました。
次回は、眞島秀和さんと筧美和子さんのLINEのやりとりが描かれる模様。
この年齢差の2人がどんなすれ違いをするのか、楽しみにしたいと思っています。