死にたい夜にかぎって 第一話
人気小説待望の連ドラ化
主役が賀来賢人さんに決定し、放送前から話題になっていたドラマがいよいよスタート。
小説も見てない私は全くどんな内容かわかりません。
あえてリサーチせずに観ることを望んだ。
映画「パラサイト」もあらずじやレビューに一切目を通さず鑑賞し、とんでもない感動と興奮を体感できた実績がある。
このドラマにも何かそんなパワーを感じずにはいられなかった。
高校時代に学校イチの美女に屋上で毎日のようにビンタされてきた主人公の浩史。
大人になってチャットルームにハマる。そこで出会ったアスカと意気投合し、会うことに
そして付き合い、同棲を始める。
このドラマのレビュー。
タラタラと「良かった〜」と語るのはヤメにした。
端的に言う。
最高だよ。
控えめに言っても最高だよ。
そんな1話で最高と言い切っちゃっていいんですか?
はい、いいんです。(川平慈英風に)
役者も。
脚本も。
映像も。
音楽も。
最高。
多分小説のセリフを鮮度落とすことなく脚本家が受け継いでるのが手にとるようにわかる。
だってセリフがピチピチしてるもん。活け造り状態なセリフ。
いちいち耳に、心に、脳に残る。
1話の30分でもう持っていかれた。
こういう雰囲気のドラマばかりだとそれはそれで問題だけど
今クールの医者モノ、刑事モノ、恋愛モノがある中で異端児の光を神々しく放っている。
アスカの収入源。
「変態に唾を売る」
最高じゃないか。
で、その描写も山本舞香が演じる。
この現場みんなの足並みが揃ってることを感じた。
昔テレビで見た「30人31脚」のあの感じくらい揃っている上に、走るんかい!みたいな。笑
座長・賀来賢人さんの新たに魅せてきた演技に私は驚きを隠せません。
福田雄一さんに見出されたコミカルな演技はもちろん
ニッポン・ノワールのような破天荒な刑事もそつなくこなしてしまうオールマイティな役者。
今のままでも十分すごいのに、彼はまだまだ自分をインストールしてきましたよ。
ドラマ好きを心底驚かしますよね!
1話の最後のセリフ
『こうやって、引き分けを繰り返して一緒に生きていこうね。アスカ』
変態に唾を売ることをやめると浩史に約束したアスカが、まだ唾を売っていた。その現場を目撃した浩史は彼女にはそれを伝えれず。その時出た、心の声。
好きだ。この言葉がむちゃくちゃ好きだ。
自分の心の奥に隠れるように存在する弱い部分を素手でぎゅっと握られた感覚。
間違いなく話題になっていくドラマ。
っていうかならないとダメなドラマです。
今クール、深夜帯がすこぶる元気ですね!めでたいめでたい!