第1話を観た時の印象は、タイトルのイメージと同様に「どんより」。
幼馴染の高校生5人のお話しなのですが、高校生らしいハツラツさがほとんどなくてひたすらにネットリとした空気が感じられたので「これは、ダメかも~」と正直なところ思いました。
タイトルの「鈍色の箱」とは、マンションのこと。
同じマンション内に住む5人の幼馴染の恋愛を描いているのですが、どうもストレートな青春ラブストーリーとは異なります。
公式HPには“全員片想い”とあるのですが、その割には5人の中でそれぞれキスしたりセックスしたりしているのだけれども・・・。
あまりスンナリと内容が頭に入ってこなかったのですが、ようやく3話目にしてなんとなく理解できてきたような気がします。
幼馴染ゆえの微妙な距離感が邪魔して素直になれずにいる5人のようで。
そして、付き合っていても別の人が好きだったり、嫉妬や劣等感も渦巻いている様子。
演じているのは久保田紗友さん、萩原利久さん、神尾楓珠さん、岡本夏美さん、望月歩さんの5人。
いずれも、今後の活躍が期待される若手ですね。
自分は「左ききのエレン」などで神尾さんにどハマりしたので、まずは神尾さん目当てに観ております。
このドラマでは金髪で、他の4人とは距離を置いているちょっと訳がアリそうな役。
色々と他の4人を引っ掻き回してくれるポジションのようで、神尾さん独特の雰囲気はやはり光っていますね。
主役の久保田さんは、ちょっとジメっとしすぎかなー。岡本夏美さんは、「御曹司ボーイズ」での役が好きだったので好意的には観ています。
とにかく、若さゆえの繊細で脆いハートが描かれていきそうではありますが、半ば「わたしにゃ、かったるすぎて持て余すのぉ~」という感じもします(笑)
が、この高校生5人と同じマンションには、筧美和子という魔性の女が・・・!
第1話での登場の際には知的な女性風でヴァイオリンなんぞを弾いていた筧さんですが、内心「似合わない~っ!」と思ってしまいました(すみません・・・)。
その後、政治家の妻に収まるも、このマンションに出戻ってきたという設定。
そして、どうやら萩原くんにちょっかいを・・・。
その辺りは、「やっぱりな」でございます(笑)
深夜の、それも27時からの放送ではありますが、土曜の夜なので登場人物と同世代の高校生がコッソリと観て共感する内容なんですかね。
今後はBL要素が入ってきそうな気も・・・。
原作はLINE漫画で人気の作品ということなので、若者がターゲットであることは間違いなさそうです。
だがしかし。好みはともかくこういうコンセプトがはっきりしたドラマをどんどん作っていくことはドラマ界にとってはウェルカムだと思います。
ましてや、深夜ドラマなので視聴率云々という余計なバイアスもかかりませんから、若手を育てたりスタッフさんたちが作ろうとしているものを形にすることは絶対にプラスですよね。
自分にとって面白いかどうか今のところ何とも言い難いのですが、徐々に世界観に慣れて興味は持ててきているので、もうちょっと社会勉強のために観てみようと思っています。
(そのうち、ハマっているかもしれませんね。)