この濱津隆之さんは、どのドラマで観る濱津さんよりも最高な気がします。
濱津さんが演じる須田民生は、ちょっと冴えない普通のサラリーマン。週末に妻と娘がアイドルの追っかけで遠征している間、絶メシを求めて一泊二日の小さな、でも彼にとっては大きな冒険を楽しむ民生が濱津さんにピッタリ!
頼りなさそうだけど優しそうで、とても親近感がわくキャラは濱津さんが持つ「普通の人」を演じられる良さを引き出しているように感じられます。
美味しいものを食べた時の「フフっ」となる表情とか、思わず「かわいい!」と思っちゃいます。
内容も、テレ東十八番のグルメ&旅系のミックスに加えて「お独りさま」ライフの楽しみ方を描いていますが、決してマンネリにはなっておらず、このドラマの個性はすでに出ています。
第4話は、娘に「おじさん臭い」と言い放たれ、会社では若い社員の調子の良さに不満が募る民生。
週末に出掛けた民生は、朝日の見えるスパで身体を洗い、若いものに負けじと揚げ物をこれでもか!と食す・・・。
その流れがなんとも自然で、過剰でも過少でもないところが良き。
毎回聞けるお店のちょっといい話しには、時にはホッコリ、時にはジーンとしたり。
今回もとんかつ屋の親父さんのお話しは、社会人なら正座して聞きたくなるようないいお話しでございました。
そこからのオチで少しクスっとさせられ、最後には「今週もお疲れ様でした」とナビ風のナレで金曜の夜を締めくくり。
このドラマも「孤独のグルメ」同様実在するお店を取上げていますが、エンディングでご本人と演じた俳優さんが一緒に写っている写真を見ると大抵「そっくり!」。
今回のとんかつ屋の親父さん役を演じた春海四方さんも、かなりの再現度で思わず笑ってしまいました。
登場人物としては、神出鬼没の山本耕史さんが今後どう関わってくるのか気になるところ。
「コタキ兄弟と四苦八苦」から「絶メシロード」の二本立てが、すっかり今期のルーティンになっていて、観終わると気持ちよく布団に入れます。
「ドラマ24」と「ドラマ25」は、テレ東金曜深夜のゴールデンタイムですね。