5.0
出演者 -.-
ストーリー -.-
演技 -.-
映像 -.-
リトル・アメリカ シーズン1
1話約30分。各話が独立したエピソード。共通するテーマは、「アメリカで暮らす移民」。『モダン・ラブ』を彷彿させる、実話をもとにしたヒューマンドラマだ。
本作の魅力は、上に挙げたような「気軽に観られる」設計もさることながら、一言で言うと「良い話」であること。まぁ泣けるし、アカデミー賞候補になった『ビッグ・シック』チームの作品のためクオリティも高いし、心がとても温まる。30分でこれだけのフィードバックがあるなんて、相当コスパの良いドラマだ。
ネタバレを避けつつ、各エピソードを簡単に説明しよう。前半3話でそれぞれ描かれるのは、モーテルを経営するインド人の家族、ガレージで暮らすメキシコ系の女子高生、アメリカの大学に通う今後の男子学生の物語。
全員が、アメリカにやってきて苦しい思いをしながらも、素敵な出会いによって幸せも感じ、前に歩き出していく。
インド人の少年は、両親が祖国に強制送還されてしまい1人でモーテルを経営することに。メキシコ系の女子高生は、貧乏であることを恥じて周囲に壁を作っていたが、スカッシュとの出会いで喜びを見出し、スポーツにのめり込んでいく。コンゴの男子学生は、率直すぎる性格が災いして大学で浮いていたが、カウボーイへの憧れが異国に溶け込む助けになる。
移民の話、と書くと社会性の高い、ちょっと小難しい話に思えてしまうかもしれないが、本作は誰でも気軽に観られて、心がじんわりするいい話。人の優しさや頑張りをしっかり描いているから勇気ももらえるし、何度も言うが全体を通してクオリティが相当高いのでオススメです。
日常の隙間に、そっと寄り添ってくれるような素敵なドラマ。