喜美子のこと狂気だと思うかも知れないが
データをしっかり集めて
仮設もちゃんとたてて
理論的な狂気なんだよな
昔はこんな人いっぱいいた
データを見てちょっと無理してみようとか
リスクのないものは誰でもやるが
リスクを承知の仕事は熱中する人しかできない
物事の達成の分かれ目
喜美子を恋愛対象としか見てない八郎
仕事の同志でいたい喜美子
丁寧に丁寧に描くドラマ
説得力がありすぎて
周りの人達は「川原喜美子」を応援してくれるのにな
「火事や 火い消すで」
「もっともっと火いたくんや」
夢がかなった
信じる力が夢を叶えた
信じれなかった八郎の姿はない
八郎は喜美子のこと女として見てくれる
女性として嬉しいかも知れない
それと引き換えに自分の夢を潰しに来る
やりたいことをやらせてくれない
どちらが良いか混乱してる
私は夢追い人だから干渉されたくないので
喜美子側になってるのかな
八郎の後ろを歩いていくのも良いのか
八郎から見ると喜美子って
「陶芸好きなおばさん」
であって欲しかったと思うんだ
それで済めば
でも信楽の欠片に魅せられて我慢できなかった
1~2回穴窯やらせたら気が済むだろうと思ったのに
火が点いてしまった
幸運だけど夫婦にとっては不幸だった
同じ陶芸ながら
今日の作品は、団地の食卓には似つかわしくない
高価な芸術作品だなと思った
喜美子の目指した一発逆転な陶器
何個も売れたら左うちわな陶芸家
信楽の番組見てるとみんな緋色を競ってるような感じ
時代を作ったんだな
八郎がみたらプライドはズタズタだろうな
どちらが良いかはないんだろうけど
喜美子が遠くに行ってしまったみたいな
自分の妻なのに 武志も自分の子なのに
一緒にいられなくなったんだな
結果が出るまで、様子を見ながら
徹夜して中をジッと見守ってる時は
ボッとしてるようでいろいろ考えてるもので
もちろん、仮説が正しかったのかとかもあるけど
家族のこと思ってたりして
喜美子も八郎のことさんざん考えてたんだろう
八郎が陶芸家としてみてくれない事がわかったし
手伝ってもくれない
穴窯やるのを止めさせようとばかり
腹は決まったんだろう 引き止めないと
八郎は何者でもない喜美子が好きだった
八郎は別居したりして
なんとか止めさせようとしたけど
心が離れてしまった
あの出来上がった作品はトドメだった