「ターミネーターかよっ!」
といきなりツッコミたくなる登場シーンにまず爆笑。
死んだ妻・多恵子(本上まなみさん)が、いきなりおっさん多恵子(塚地武雄さん)になって3年も悲しみのあまり引きこもりになっていた吾郎(小澤征悦さん)の前に現れた…!
とにかく信じられないくらい塚地さんがラブリーで、それを観ているだけでも笑いがこみ上げてきます。
多恵子の死で崩壊寸前だった家族が、おっさん多恵子の出現で再生するのかどうかという物語になるのか?
普通に想像しても、すぐ円満に事が運ぶとは思えませんよね。
まず、おっさんに「私は多恵子だ!」と言われても、信じる人はほとんどいませんし。
信じたとしても、見た目が・・・(笑)
しかしながら、本上さんと塚地さんの二人一役が思った以上に笑えて泣ける展開で、第1話としては自分はしっかりと心を掴まれました。
今期は医療ドラマの乱立や相変わらず謎解き系で引っ張るドラマが多い中、シンプルでちょっとバカバカしさもあるけれど素直に楽しめるこういうドラマが欲しかったので嬉しいですね。
吾郎の父親役の麿赤兒さんも、いつもの重厚な演技と違ってこちらもまた可愛いお爺ちゃん。和むと同時に麿さんの演技の幅の広さに唸らされます。
ちょっとお節介系な隣人役に、池津祥子さんをキャスティングするあたりも憎い。
多恵子の父親は元プロレスラーという謎設定は、今後の展開に何か関係があるのかな?とも思ってしまいます。
何より、ずっとホラーテイストだけどストーリーは破綻しがちな作品が続いていたこの<オトナの土ドラ>枠に、ようやくライトで気楽に楽しめる作品が登場したことが喜ばしい。
『昼ドラを深夜に』のコンセプトで始まったこの枠ですが、どうも第1作目の「火の粉」のインパクトに引き摺られてここまで来ちゃった感が拭えませんでした。
ホラーあり、ドロドロあり、人情モノあり、そしてこの「パパがも一度恋をした」のようなホッコリ系ありとバラエティに富んだ作品を見せてくれると、また改めて枠のファンになれるような気がします。
このドラマがラストまでホッコリでいくのかは、わかりません。
それでも、塚地さんの可愛さに癒されることだけは間違いなさそうなので、今期ドラマの視聴ルーティンに加えると楽しさが増すと思います!