前回のラスト、牧から春田への美しきおでこちゅー。激しく胸キュンさせられたあのシーンのあと、ふたりはどうなったのかしら…、とドキドキしながら迎えた第3話。
しかし、今回は一言で表すと「蝶子さん回」という感じで、春田と牧についてはさほど進展がなかった。

牧はおでこちゅーの際、「出ていきます」と言ったにもかかわらず、どういう経緯を経たのかは知らないが、春田の家に戻ったようで、そのあたりの(仲直りの)段階のことがすっぽ抜けていて、いささか拍子抜けした。
前回の春田と牧の心理描写がとても丁寧だったので、今回の「おでこちゅーのあとについてはご想像にお任せします」的な、雑な演出が非常に残念だった。

全7話という限られた話数の中で、様々な要素を取り入れなければならない事情は分かるが、ここ(牧がやっぱり春田の家に戻ろうと思った心理と経緯)は絶対に削ってはいけない部分だったと思う。
蝶子さんが「ハルカ」の正体を突き止めようとしたり、春田と蝶子さんが探偵のようなことをしたりするシーンはおもしろい。けれど、蝶子さんの行動についてこんなにも尺を使うよりは、春田が牧のことをどう意識していくかということや、牧が春田への報われない想いに葛藤して苦しむ様子などを、もう少し挟んでほしかった。