すみません、語感が似ていたので言ってみただけです。そこまで辛くはなかったです。でも初回だけでわかる、茶番だと。

一族代々「男運がない」と言われ続けてきた主人公・七瀬(上白石萌音)は、神社でのお参り帰りに、お年寄りが倒れる姿を目撃する。慌てる七瀬とお年寄りを助けてくれたのは、呼吸器科医の天堂(佐藤健)。いつか再び天堂と巡り合うことを誓った七瀬は、猛勉強の末、晴れて日浦総合病院の看護師になる。だけど5年ぶりに会った天堂は、出会った時とは違う超ドSな“魔王”みたいな男で～～～！！？？で～～～～！！？？？というTHE少女漫画展開。チープなラブコメは嫌いではないし、むしろ応援したい。それでもやっぱり茶番だった。

役者は良い。毎熊克哉も吉川愛も堀田真由も渡邊圭祐も平岩紙も片瀬那奈も金子大地も山本耕史も、ミキのお兄ちゃんも現実にいそう。「周囲から“魔王”と呼ばれるドS医師役」というなかなか恥ずかしい設定を、佐藤健自身がまだ恥ずかしがっているように見えた。でも相変わらず顔が良い。役者は良いんだ。それでもなかなか見るに堪えない一時間だった。
魔王目的で看護師になった七瀬が「あの日見つけたんです、先生へと続く道……！」と言ったときに恥ずかしさが限界突破。恥ずかしさのピークだった。どこらへんがどう具体的に恥ずかしいの？と聞かれると「全部！」としか答えようがないので、是非その目で確かめに行ってほしい。

佐藤健の御尊顔を拝みたい方は視聴を決めてもいいと思う。今作を見るには、十分すぎる理由だ。