酷い最終回だった。
全体を通しても、主演２人の演技は良かったが、脚本・演出の一部には不満や疑問はあった。

本作に限った話ではないが、６０分枠の連続ドラマでは、ダラダラするだけで話はほとんど進まなかったり、タッチが変わり「？？？」となり、脚本家乱心した？または脚本家代わった？となる回がある。
かつては半年１年と続くのが当たり前だったドラマが、視聴率が持たない、つまり作る側の力量低下により今や３ヶ月が普通。
そして今はそれさえ難しいということか。
様々なメディアが溢れる現代では、原作に頼る意味はあるし、小説や漫画の実写化やアニメ化は大いに結構。
ただ、原作なしのオリジナル作品が非常に少ないのが残念であり、またその質が低いのはさらに残念。
結局原作ありか、韓国ドラマのリメイクの方がよっぽど安心信頼できるというのが現状。

さて、このシャーロック、不満疑問はありながらも一応見てはいたが、この最終回があまりに酷かったので投稿した。
無意味に話を広げてながらも、ロクに描かずにクシャッと丸めてぶん投げた印象。

拘置所からの脱走など、説得力のない描写や展開が散々続いたかと思えば、唐突に言葉ナゾナゾ。
何じゃそりゃ？となる場面満載。
まるで行き当たりバッタリのコント、しかも笑えないコントなので呆然とするしかない。

「どんなにおかしいこと言ってるかわかります？」みたいなセリフがあったが、そのまんま脚本家に返したい。
「緊急取調室」は素晴らしかったのに、どうしちゃったのか？

どうせまたスペシャル版に引っ張るんでしょ？
エピソードゼロってことで獅子雄が最初に警察に協力した事件を描くとか、実は兄が黒幕で対決、みたいな話もできそう。
来週のスペシャルは半分は総集編みたいなもの？
最近月９はこのパターンだよね。
今回はそのつなぎに過ぎないってことか？
ならば中途半端な誘拐劇も含めて、いい加減な展開も納得。
いや、納得してはいけないんだけどね。
敢えて良いところを挙げるなら、取って付けたような綺麗な話や感動の押し付けみたいなものがなかったところ。

深夜アニメ「歌舞伎町シャーロック」の方がよっぽど面白い。
このクールの６０分枠は不作だと改めて思わせてくれた最終回だった。