最初から最後まで飽きない脚本でたくさん笑わせてもらいました。

日常の延長線上にあるやりとりの中に、それぞれの個性とこだわりが垣間見えてくるのがたまらない。

普通であれば終わる会話でもいちいち口論になってしまって、でも話をしてるとなんかこういうやりとりの方がおもしろいよなーって過去を振り返ってみると思ったりしていた。笑

それでも徐々に変わっていく桑野さんが印象的。
自分一人でも生きていけるいわゆる自律している状態の中で、何か影響を与えられるとしたらこのような似て非なる誰かと接することなのかなと思う。

桑野さんに影響を与え続けていたのは言わずもがなずっと口論を繰り広げていたまどかさんやけど、桑野さんとまどかさんって本当に似て非なるバランスがちょうどよい。

似てる部分は納得いくまで引かないけど他の人の意見をシャットアウトするのではなく、納得したらちゃんと認めて自分のものにする。
非なる部分は価値観。
桑野さんは一人で生きていくことに幸せを感じていて、まどかさんは誰かと生きていくことに幸せを感じる。
ここを中心に、色んな会話の噛み合わなさが繰り広げられるのが最高だったし、あそこまで言い合えるのは逆にお互い心を許していることもあるからなんだろなーと。

ラストの告白っぽいのなんて、お！桑野さん！と思いきや、相変わらずだったし笑、変わるところと変わらないところが絶妙なバランスで終わっていくなーと思った。

よい意味で期待を裏切られたし裏切られなかったラスト！

さらにコミカルに多様性を認めていく要素を部分部分に盛り込む脚本がよくて、まさに現代のニーズを抑えつつ、その中で必要な要素を訴え続けているドラマだったように感じる。人生100年時代！

ゆるーく観れるのに意外と重みもあって、何かが残り続ける。

本当に楽しいドラマでした！

阿部寛演じる桑野さんの仕草のクセが全ておもしろくて最高だったし、それ以外のキャスティングも本当によかったです。
吉田羊かっこよくて、稲森いずみ美しくて、深川麻衣可愛かったー！
パグも可愛すぎたなー。ペット飼いたくなってきたーー！すぐ影響される。笑

最後に、桑野さんとまどかさんは本当にお似合いです。笑
自分も結婚するならあんな風に何でも言い合える関係性になれるのがいいなーと最近思うようになってきてる！
前までは大事にしているポイントがちょっと違うかったけど。