お仕事ドラマなのかホームドラマなのか。
その両方がある、人情あふれるユニークなドラマ「義母と娘のブルース」
年末年始にスペシャルが放送されるとのことで、
嬉しくて楽しみで1話を復習してみました。
主人公のみゆきは3年前に母が亡くなり、父と二人暮らし。
そこに突然ライバル会社のバリキャリ女部長が現れて、再婚を告げられ…というストーリー。
はたして今まで、再婚相手の連れ子に初対面で名刺を渡した者がいただろうか。
いや、いない。
そんな予想外の行動をするのがこの物語の主要人物である綾瀬はるかさん演じる亜希子。
目的のためなら手段を選ばない敏腕営業部長で、そのさ...
お仕事ドラマなのかホームドラマなのか。
その両方がある、人情あふれるユニークなドラマ「義母と娘のブルース」
年末年始にスペシャルが放送されるとのことで、
嬉しくて楽しみで1話を復習してみました。
主人公のみゆきは3年前に母が亡くなり、父と二人暮らし。
そこに突然ライバル会社のバリキャリ女部長が現れて、再婚を告げられ…というストーリー。
はたして今まで、再婚相手の連れ子に初対面で名刺を渡した者がいただろうか。
いや、いない。
そんな予想外の行動をするのがこの物語の主要人物である綾瀬はるかさん演じる亜希子。
目的のためなら手段を選ばない敏腕営業部長で、そのさまはまさに戦国武将。
脚本の森下佳子さんはこの前年におんな城主直虎を書いただけあって、
「ご出家ください」という手紙、劇伴にほら貝演出など随所に戦国表現が散りばめられており、大河ファンも楽しめる仕様になっています(たぶん)
亜希子のバリキャリっぷりはもちろん、
私生活にも応用できそうなビジネス知識も見どころの一つです。
初手の5分で心を掴めなければプレゼンは失敗、
一旦撤退して作戦を練り直して再度挑んだ方が良い。
相手を攻略するには徹底してリサーチをする。
典型的なトップダウンの集団にはボスへの交渉が有効、などなど。
本当にホームドラマなのか?と思うくらいお仕事ネタも出てきます。
軽快なギャグで見やすいのに、中身がすごく詰まった斬新だけど重厚なドラマ。
子役のみゆきを演じるのはスカーレットで大島照子の子役を演じた横溝菜帆ちゃん。
みゆきのなんともいえないいぶかしげな表情がお見事です。
成長すると上白石萌歌さんにバトンタッチするのですが、
成長っぷりが自然すぎると当時話題になりました。
森下さんの脚本は伏線回収がお見事で、
こちらの作品も随所に伏線が張り巡らされています。
亜希子とみゆきの父・良一はなぜ結婚するに至ったのか。
そして、亜希子の過去…
全話通して見ると涙なしには見られません。
伏線といえば、佐藤健さん演じる麦田。
第1話はバイク便の仕事をしており、
亜希子の会社の案件をミスしてしまう事件が起こります。
麦田は言い間違いが多い憎めないアホキャラなんですが、
佐藤健さんがピッタリ役にハマって素晴らしい。
天皇の料理番もそうですが少し抜けてる演技が絶妙にうまい。
アホキャラを演じたら右に出る者がいないのでは?と思えるくらい、親和性があるような…
親和性の高さでいうと浅利陽介さん演じる亜希子の部下・田口くんもばっちりです。
思いが報われない不憫な役が似合いすぎる…。
亜希子を慕い、時には会社で馬乗りになってお腹に絵を描くことまでやってのける彼。
会社で何やっとんねん!て感じなのですが、このシーンが絶妙にセクシーで良い。さすが綾瀬はるか!と言いたくなる色気。
そんな田口くんが懸命に二度も描いた絵は、
最後にみゆきの前で披露する腹踊りのシーンで登場します。
もうこの説明どないやねんって感じですが、
見返してみてじんわりするし面白いし、やっぱりぎぼむす最高にイイな!と思えるドラマです。