ブラック校則
『セトウツミ』を彷彿とさせるゆるいコミカルな会話劇から、ブラック校則に切り込んでいく新感覚なドラマ。
1話完結で色んな校則を題材に並べていて、そんなことに拘って生徒を支配している教師の滑稽さが、程よい温度感で描かれている。
題材的に重たくなりそうな感じするけど、全然そんなことなく気楽に観られる。
ブラック校則とはその名の通り、合理的な理由なしに制限する理不尽な校則のことで、そんな校則を定めることに本当に何の意味があるのかわからない。
もはや教師のエゴでしょと思う。
世渡り下手で不器用な小野田(佐藤勝利)と世渡り上手で器用な月岡(髙橋海人)。
異なるタイプの2人が、ブラック校則に立ち向かう。
素直な小野田はいつも月岡の上手な口車に乗せられて、ブラック校則に対してあらゆるリスクを冒していく。
それがどこかズレていたり、度が過ぎていたり、自分だけが実行しちゃったり…しかも不器用がゆえに真正面から突っ込んで全てを受け止める人に
策士の月岡に行動の小野田。
絶妙なバランスを保ち、それにより少しずつ校則の歯車が崩れだしてきている。
校則を守らない学校側に背く行為だとしても、それが明らかに誤っている場合、それを行い続けていくことによって、少しずつ味方が増えていき、それが徐々に受け入れられていこうとしている。
まだ序盤ということもあってそこまで裏の物語が進んでいってるわけではないけど、これから徐々に2人がマジョリティになっていく予感がしていて展開が楽しみ!
キャストもかなりハマっていて、佐藤勝利はイケメンなのに、なぜにあんなに非リアっぽい雰囲気を纏うことができるのか。
髙橋海人のだらしない演技も合っててよい。
絶妙なかけあいをこの2人だからこそより楽しめる感じ。
そこにモトーラ世理奈が纏う独特な雰囲気と絶妙な気怠さと強さ、カーストの上位にいそうな典型的なキャラとしての堀田真由、典型的な優等生キャラの箭内夢菜、ほっしゃんの典型的なブラック教師像。ハマる!
そして程よくリズムを生み出してくれるロック調の音楽もなんかよい。
展開次第で点数も変わりそう!