3人のタイプの違う男性と東大を落ちて今は三流の塾の講師として働く主人公の女性をめぐるラブコメが、非現実的で面白い。
年齢は、同年齢が2人、もう1人は大学受験生なので、年の差恋愛となっているが、塾講師との恋愛は無きにしも非ずなので違和感がない。
増してや、深田恭子さんが主人公春見順子を演じていて、少しもおばさん的オーラがない所は、特筆すべきである。今回登場した「花恵会」の講師百田朋奈も後程真実がバレてしまうが、矢張り若くて綺麗である。
ここに登場してくる俳優陣は男女問わず、皆美男美女なのである。それもそのはず、このドラマの原作は漫画であって、決してみている方の側の期待を裏切ってはいけないのである。
そういった非現実的要素から醸し出されていく雰囲気に加えて、1人1人の役者魂を彷彿させるような感動的な台詞があちこちに散りばめられている様は、原作者やドラマの製作者側の意図とした思いがしっかりと込められている所以である。
恋愛抜きにしても通じる人間として1番大切な物は何か、例えば、春見順子が受験勉強ばかりして青春時代を過ごして来た中での人間同士のコミュニケーションを、現在、匡平を通して学生に戻ってやり直していっているというように人生勉強を並行して行っているといった設定でドラマが進んでいる所が凄い。
従兄弟である雅志と同じクラスであった順子の思い出しシーンがドラマの随所に散りばめられていて、いかに雅志が順子の事を思っているのかが分かりやすく描かれている。
又、矢張り順子に想いを寄せているも、若い時代グレてしまい大検を経て教師になった山下の複雑な夫婦関係も描かれていて、よりこのドラマに深みと重みを添えた感がある。
次の回にはドラマの急展開を迎える事となるが、結果的には、順子を思いやっての結果となる回となってしまい、最終回迄目が離せない。