このドラマは警察ＯＢを演じる、ひょうきんな役の小日向文世、気難しい役の西島英俊、頑固な役の角野卓造、深みのある役の近藤正臣という、そうそうたる豪華な役者の布陣が見物だ。
そして高畑充希演じる主人公の、ひよりという新人刑事は、刑事になった理由が建設会社に勤務していた父親が謎の死を遂げ、自殺として処理された事に疑問を持ったことだった。彼女はメゾンドポリスいう一見、使い物になりそうにもない引退した元警察ＯＢの老人の家に送り込まれるのだが、この老人たちが、コミカルだが、ひよりの事件解決に力になるので、毎回、驚きの連続だった。
７話では、元警視庁副総監だった伊達を演じる近藤正臣が、ずっと追っていた伝説のアゲハという金庫破りを遂に暴きだすのが痛快だった。
そして７話では、3年前、ひよりの父と同じ会社の池原という社員を殺したと言われ刑事をやめた夏目が、実は夏目の追求を受けた事による自殺ではなかったのではないかという疑いが浮上する。ひよりは亡くなった池原の妻と会い、真相追及をしようとすると、夏目は真相を語らないが、増々、ひよりは疑いを深める。しかし警察の幹部は組織を守らなければいけないと瀬川にスパイまでさせて、ひよりの動きを警戒する。
9話では警察から建設会社に天下った野間というＯＢがフロント企業と癒着していたのを池原と、ひよりの父が内部告発しようとしていたとわかるようだ。果たして、警察は自分達の組織を守る為に真相を隠蔽したのか、であればひよりの父と池原は誰かの指示で殺されたのか、真相が明らかになるのか、ワクワクする。