主人公の仲村叶は会社勤めをしている可愛らしい女性で、手作り弁当を持参する女子力が高いと思われていて、後輩の小野田くんは密かに叶にメロメロ状態。

ただ、叶が手作り弁当を持参する本当の理由が、大好きな特撮ヒーローのDVDを購入するためなどの、オタクあるあるという真実を決して誰にも知られてはいけないと必死にカモフラージュして過ごす姿が面白くて仕方がない。

電車の中で出会う同じ特撮オタクの吉田さんや、カプセルトイ集めで出会う名文句を放つ特撮オタクの小学生ダミアン、特撮ヒーローのフィギュアに引かれて入ってしまったお菓子屋さんにいた強面ながら美少女アニメオタクの優しさ溢れる任侠さん、地方アイドル好きだった無表情の北代さんと、個性豊かなオタクたちと出会い楽しい日々が続くと思わせておいて、叶が好きな特撮のジュウショウワンに出てくる最強の敵のゲンカ将軍に似た、叶の最大最強の敵である母親の志は特撮嫌いで、何かと叶の独り暮らしする場所に訪れてようとする侵略を、叶が必死に抵抗する工作はスパイ映画のようで笑ってしまいます。

物語の中で叶が見ている特撮ヒーローのジュウショウワンは、実際に特撮ヒーローの物語を描いて欲しいほどのクオリティーの高さにビックリしてしまい、制作する意気込みの凄さに伝わってくる作品です。