生き物、動物系？あんまり興味ないな、と思っていた私の視野の狭さを思い知らされました。
私たち人間も生き物、動物で、それぞれ色々な生き方、考え方を持って、奇跡の連続で出会って生活していること。
当たり前のようで、そんなことすっかり忘れて、周りからどう思われたいかを考えて動いてしまう私たち。
それを、高橋一生さん演じる一輝が私たちみんなすごい生き物であることを思い出させてくれます。

一輝は今よく耳にする、発達障害を持っているようで、人と同じようにできないことが小さい頃からありました。
それでも、自分の好きなことに一生懸命で今はそれを仕事にできていて幸せです。
人と同じようにできる、なんならちょっと人よりもできる部類の榮倉奈々さん演じる育美、学生の子達もみんな、そんな一輝をだんだんすごい、と認めるように…。
できる人なのに自己肯定感の低い育美に、いい所100個言えると言って、「おはようございますが言えます」とできて当然のことを言い出す一輝。
「みんなができることができたらすごくないんですか？」と言う一輝の言葉が刺さりました。
自分も、すごいのかも！と思わせてくれる、最後に温かい気持ちと自信を持たせてくれるドラマは初めてかも…！
自分目線だけじゃなく、母としても、子育てをする上で、子供たちにも期待をかけすぎていたかもな…と思いました。

内容も素晴らしいですが、やっぱり役者さんの演技が上手い！
高橋一生さん、戸田恵子さんのやり取りは、ほっこりするけどテンポの良い掛け合いでおもしろいです。
見終わったあと、自分にも人にも優しくなれそうな、温かいドラマです！