主人公・相河一輝（高橋一生）の純粋な生きざまが話題を呼んでいる『僕らは奇跡でできている』。
第8話では、なんと同居していた家政婦の山田妙子（戸田恵子）が、一輝のお母さんであることが明かされました。
今までは「山田さん」と呼んで他人としてつき合っていたはずの相手が家族だとわかったきっかけは、パスポート。
一輝が海外へ調査に出かける時にパスポートを取得、その時に戸籍謄本を見て、「山田さん」と自分の関係を知ったのです。
周囲の大人たちはパスポートと戸籍謄本の関係に気がつかなかったのかなと思いましたが、おそらく海外へ出かける機会がなかったのでそこまで気がまわらなかったのだろうなと思いました。
まさかそんなところから関係が知られてしまうとは……予測もしていなかったのだろうなと思います。
第7話では、宮本虹一（川口和空）と宮本涼子（松本若菜）の母子関係に焦点が当たっていました。
虹一を心配して焦っている母・涼子に対して、山田さんは「距離を置いたほうがいいのでは？」と声をかけていました。
この時は涼子が気の毒になって声をかけたのだろうなと思っていましたが、今回を見て、実は山田さんも涼子と同じように、自分の子ども（＝一輝）との関係に深く悩み、苦しんだ過去があったのだなあということがわかって、感慨深いものがありました。
一輝の行動にどう対処してよいかわからなくなり、子育てに行き詰ってしまった山田さん。
自分の子どもを置いて家を出るなんて、とひたすら後悔していた山田さんに、一輝は「動物の分類と同じで、山田さんが家政婦でも、お母さんでも、どっちでもいい」と一輝らしい答えを出します。
大切な人と、一緒にいることができるなら、関係の名前はあってもなくてもいいし、何だっていいのです。
前半では一輝も山田さんもお互いにぎくしゃくしていたのが、最後の場面でわだかまりがなくなって、本当に良かったと心から思いました。