5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
魔女の条件
20世紀最後のドラマの一つでした。大変感動しました。
CDよりもまだ、ビデオテープの時代で、全章レンタルし、最終章まで一気に見てしまいましたが、終わったら夜が明けていました。
宇多田ヒカルのファーストラブがタイトルの音楽として流れ、未知と光の二人が向かい合い鎖でつながれて幸せそうに横たわっている姿がすごく印象に残っています。
全章にわたるテーマがこのタイトル映像に象徴されているのですが、とてもショッキングでドキドキしつつの、非日常の空間での鑑賞でした。
魔女というのは主人公である未知に与えられたシナリオ上の象徴的なニックネームですね。魔女狩りも想像だけでなく、ドラマの随所で未知へと迫ってくるのです。禁断の恋に陥った二人にハッピーエンドはありませんが、若い光にはまだ見ぬ将来への道が残されているのは、若いということの特権でしょう。ストーリはところどころうろ覚えではありますが、未知への仕打ちは次々と襲ってきました。しかし、ドラマから素敵な世界を頂いたような気がするのです。なんだか体中の血液が入れ替わったようなさわやかな気持ちで鑑賞を終えることができました。これは、監督さんや俳優さん、作家や脚本家や映像の技術などすべてにおいて最高の方たちが、そろっていたからだといえると思います。本当に素敵でした!