ドラマ世界の布置連関を、小気味よいテンポで描き出す技量に感心する。
速く走れるというただそれだけの能力を、ここまで膨らませるその想像力と、物語に落とし込む構想力。
型通りといえばそうなのだけど、まるごとひっくるめて映像技術でねじふせられるのが気持ちいい。
それにしても痛感するのは、日本のスーパーヒーローものとの違い。
特撮技術や、かけられる資金量の違いもあるのだろうけれど、根底にある考え方が全く違うように感じる。
アメコミヒーローものには、
- 力のあるものには相応の責任が伴う
- 力があるからといって幸福になれるわけではない
というコンセプトが、かなりの頻度で登...
ドラマ世界の布置連関を、小気味よいテンポで描き出す技量に感心する。
速く走れるというただそれだけの能力を、ここまで膨らませるその想像力と、物語に落とし込む構想力。
型通りといえばそうなのだけど、まるごとひっくるめて映像技術でねじふせられるのが気持ちいい。
それにしても痛感するのは、日本のスーパーヒーローものとの違い。
特撮技術や、かけられる資金量の違いもあるのだろうけれど、根底にある考え方が全く違うように感じる。
アメコミヒーローものには、
- 力のあるものには相応の責任が伴う
- 力があるからといって幸福になれるわけではない
というコンセプトが、かなりの頻度で登場する。
このフラッシュにもやがてそういうテーマが登場するのではないか。
一方、例年再生産される日本の特撮ヒーローもので、大人の視聴に耐えられるものはほぼ皆無。
そもそもそこをマーケットにしていないということもあるだろうが、
果たして当の子ども達にも、どれくらい喜ばれているんだろう?