何年か前に再放送でドラマを見ま直しました。
八重がやっぱり怖かったです。怨念というか執念というか。京言葉だから余計にそう感じました。
サラメシの明るいナレーションの印象が最近強かったので、静かなトーンの信玄(中井貴一さん)に驚きました。
中井貴一さんが主人公を演じていました。風林火山と書いた旗を背に、馬にのった姿が印象に残っています。
ナレーターの「今宵はここまでに致しとうござりまする」というセリフで毎回ドラマが、終了し、この言葉を聞くと、現実に戻りました。
生涯の宿敵上杉謙信との合戦の場面は臨場感があり、結果がわかっていてもはらはらしました。
子どものころ、親と一緒に見たドラマ。
初めてちゃんと見た大河ドラマだった。
中井貴一扮する武田信玄が、歴史好きの子どもだった私から見て、それまでのイメージと違って、スマートに見え、新鮮だった。
そして、中井貴一の静かながらも、力強い演技がドラマ全体に迫力をもたらし、脇を固める役者たちも個性を発揮していて、本物の戦国武将たちは、こんなだったのかもという錯覚も起こした。
特に印象に残っているのは、長男・義信を追放する信玄の姿。ドラマ初期のころ、父・信虎を追いやった時の凄みを再び見た気がした。そして、何よりもクライマックス。志し半ばでこの世を去る信玄の姿と、その後の武田家の苦難は、主人...
毎回、大河ドラマのオープニング曲は話題にもなるが、この「武田信玄」のオープニング曲は歴代のものの中でも1、2位を争うくらい評価できる。
その証拠に、今でも瞬時に脳内再生できるくらい素晴らしいのだ。
なにが素晴らしいかというと、その曲を聞いただけで偉大と言われた武田信玄の生涯と、その後の武田家の悲運の歴史がまるで走馬灯のように想像できるからである。
歴史に「もし」は厳禁だが、武田信玄に限ってはイタすぎる「もし」がたくさんあって、それだけに悲しくなるのだ。
曲とドラマが一瞬で結びつく大河ドラマはこれだけだろう。