間宮祥太朗×中島裕翔×上白石萌歌という噛み合うイメージが全く持てなかったけど、逆にどんなドラマになるのか気になって鑑賞。
結果1話から思った以上にハマることができた。
さらに噛み合わないと思っていたキャスト3人が絶妙に噛み合わない部分もありながら徐々に噛み合ってきつつ、異質な三角関係ができあがっていく構図でより好きになった。
今クールの中でも個人的にはわりと上位に来てるドラマです。
小説家を目指す気弱で優しい竹内薫(中島裕翔)と薫の元同級生で最年少組長を務める藤原智美(間宮祥太朗)。
学校という誰もが半ば強制的に出会い得る場所がなかったら、確実に出会うことがなかったであ...
間宮祥太朗×中島裕翔×上白石萌歌という噛み合うイメージが全く持てなかったけど、逆にどんなドラマになるのか気になって鑑賞。
結果1話から思った以上にハマることができた。
さらに噛み合わないと思っていたキャスト3人が絶妙に噛み合わない部分もありながら徐々に噛み合ってきつつ、異質な三角関係ができあがっていく構図でより好きになった。
今クールの中でも個人的にはわりと上位に来てるドラマです。
小説家を目指す気弱で優しい竹内薫(中島裕翔)と薫の元同級生で最年少組長を務める藤原智美(間宮祥太朗)。
学校という誰もが半ば強制的に出会い得る場所がなかったら、確実に出会うことがなかったであろう性格も持っているものも目指すものも大きく異なる2人。
でもそんな2人が境遇が近しい中で出会ったとき、思わぬ形で意気投合しお互いがお互いに惹かれ合うことがある。
自分に持っていない魅力を相手が持っていて、共通のテーマで繋がれることがあって、そこからバディのような切っても切れない関係になっていく展開が熱くおもしろい!
しかも気弱で度胸がなさそうに見えた薫が、今までとは全く異世界であるヤクザの世界に足を踏み入れることで、どんどん変わっていくのがわかって、それによりお互いの信頼関係も強固になっていく。
後に引き下がれなくなる上での覚悟がひしひしと伝わってくる人物描写と変化のわかる演技が物凄くよい。
そこに絶妙に入り込んでくる智美の妹である千佳(上白石萌歌)。
兄妹とは少し違うそれよりも特別な感情を兄に抱き、今までの上白石萌歌とは違う新たな一面を見られているのも印象的。
上白石萌歌が千佳みたいな物凄く強い女性を演じることに全然違和感がなく、むしろ引き込まれる。
裏に何かを抱えてそうな雰囲気までしっかりと出ていて改めて凄い役者だと感じた。
智美の薫へのバディ的な好意に対して嫉妬を見せる一面も可愛らしく、でもそれが凛としたブレない軸としてあるからかっこよさもあり、魅力的な女性像として千佳が描かれていて、描写がしっかりしているから説得力もある。
薫は筆跡を辿ることでその相手に移入できるという特殊能力を持ち、そこに頭のキレる組長智美の策士と覚悟を持ち智美を全力でサポートする千佳。そして智美の部下である権堂(音尾琢真)。
この4人が目の前の難のある案件をこなしていく物語だけでも十分におもしろかったであろうが、そこに風変わりな山田龍一(高橋努)と駿(岡崎体育)の兄弟、井上玲(笠松将)が、なぜこうなるに至るのかの背景や境遇を含めてしっかりと描かれることで、人間ドラマとしても事件解決ドラマとしても申し分のない色味を加えていく。
それぞれのキャラクターも含めて、続きが気になる仕掛けもどんどんと出てきて見応えがある。
後半に向かうにつれて、薫×智美勢と龍一×駿勢が対峙していくことになっていくが、その対峙がこれまた見応えがあり、特に10話の龍一と駿の兄弟愛が溢れていく点とそこに今までは見えなかった彼らの人間としての弱さを含んだ「人間臭さ」が垣間見えて思わず泣けた。
岡崎体育の演技が思いの外よすぎて正直びっくりした!
彼の演技のおかげであのシーンは入り込めたと言っても過言ではない。
そしていよいよ最終回。
ここへ来て裏切りが起こっていそうな気になる前回の終わり方。
まだまだどう転ぶかがわからないドキドキ感がある!
とにかく薫と智美と千佳の3人が笑い合えるエンドになって欲しいと願うばかり!
【最終回感想】
誰かに自分を否定されても自分は自分を否定しない。
誰かの言葉ではなくて自分の中にある言葉を信じる。
そのために何ができるか。
最終回でなお深みに踏み込んでいき、関係性をより強固に、残った者たちが自分を歩み出すことができるようになる。完璧な終わり方を見せてくれた。
今を生きるあらゆる人たちへの最高のエールがラストに刻み込まれていた。しかも「頑張れ」だけではない人の気持ちに寄り添ったエール。こんなに救われるドラマだったとは!
P.S.
オープニングと主題歌も結構好き。
ジャニーズが主題歌になるときって、本当に作品にあった曲が作られるからハズレがなくてよいですね!