病院を舞台にした、医師同士(ときどき医師の奥さま同士)の権力争いやギスギスしたやりとりが、何とも言えずおもしろいです。
きちんとした昼ドラという感じでドロドロした展開やギスギスしたやりとりが好きな人ははまりそうなドラマだと思いました。
柳原くんの証言で裁判に負けてしまった財前先生。
その直後、自分が末期の膵臓がんであることが判明。
治療方針を里見先生に願い、
今すぐガンを摘出したほうがいい・・・と財前先生が提案するも
このガンを切れるのは財前先生しかいないという事実だった。。
結局あれだけいがみ合っていた東先生に手術をお願いすることに。
権力争いをしていた面々が
一人の命の前では、普通に医者なんだと
実感するシーンは悲しかった。
自分が初めて手術をしてもらい
執刀医に診察してもらうことの安心感や
患者の不安などを初めて実感するさまや、
財前家との癒着問題、実家への思い・・・
そ...
教授戦を勝ち取り
見事に教授に成り上がった財前だったが
内科の里見先生の助言や
助手の助言、愛人の忠告すらも無視し
すべて自分が正しいという驕りから
一人の患者の命を奪ってしまうことに…
地位や名誉だけに目が生き
それが意地となって誰の声も耳に入っていこない財前は
ほんとうにみていて辛い。
岡田くんの演じる財前はだんだんオーバーになりまくって
それはそれで見ていて楽しいかも。
しかし5夜だけあって、
ストーリー展開早すぎ。
もっと財前の心理描写がほしい。
唐沢さんバージョンの白い巨塔と
比べて見てますが
やはり岡田くんの演技が慣れない。
5話で完結させなければというのもあるのか
はじめから緊迫感がすごくて。
唐沢さんは初めの方はもう少し人間味があったなぁ。
でも財前又一役の小林薫は
結構はまり役。
やっぱり演技のうまい役者さんだなぁと。
あの軽いノリのネチっこさが逆に怖いという、
西田敏行さんの演技に通ずるものがある!
マツケンの里見先生はやっぱり
ポケーっとしてるイメージで。。
やっぱりどうしても役者さんに目が言ってしまう・・・
唐沢寿明版のドラマを見ていたので
岡田くんは財前先生じゃないだろ〜と。
にじみ出る貪欲さや内に秘めてる思いが
なんか足りない。
【財前五郎をやらなくちゃ!】感が伝わってきて
ちょっと不自然。。
里見先生も正義感と哀愁が足りない。
(松ケンだとなんか軽い感じなんだよなぁ。)
前回のドラマは
伊武雅刀演じる鵜飼先生
西田敏行演じる財前又一にしかり、
もう見た目も演技も超ねちっこくて悪どくて
ほんと、欲(野望)にまみれた人間!!って感じが良かったけど
ちょっとライトな感じに仕上げってるのが物足りない・・・。
全体的に軽い感じに見えるのは
やっぱり時代のせい...