ただの刑事ドラマではなく、犯人がスペックホルダーという特殊能力者というところが大きな魅力のシリーズ物。たくさんの種類のスペックホルダーたちが出てきて興味深い。天才で変人、餃子が大好きな当麻役の戸田恵梨香さんがマッチしている。加瀬亮さんにはこれまで「肉体派」というイメージはなかったが、無表情で過去を背負う役どころが絶妙だった。そして神木隆之介くんは善悪どちらにもなれるタイプの役者だと思っているのでニノマエ役がぴったりだった。
ここまで謎めいていた全体の流れがギュっ、とひきしまった印象。
戸田恵梨香と城田優の関係、左腕を釣っている理由とニノマエとの因縁が描かれた。
そうかな、と推測していたけれど、実際に映像として見せられると衝撃だ。しかも指輪をからめるという残酷。脚本の執拗さを感じる。
流れが変わったことは戸田と加瀬亮との信頼関係が固まってきたことからもわかる。
「私情は禁物です、でも、『はい』」というセリフが二度あった。戸田恵梨香ならではの演技力。
きわめつけは “ゴリさん” 。
ここまでだらしない窓際キャラだった竜雷太が、高圧的な上層部をガツンと跳ね返し、部下の二人を守ったシーンはか...