山本耕史や藤原竜也、堺雅人など、今でこそベテランですが当時の若手俳優を多数起用しており、脚本はコメディに強い三谷幸喜ということで、視聴者にとって敷居の低い大河ドラマに仕上がっていると思います。大河特有の重厚感は些か弱いので好き嫌いは分かれるかも知れませんが私はお勧めします。
土方歳三（山本耕史）や山南敬助（堺雅人）、沖田総司（藤原竜也）、斎藤一（オダギリジョー）などハマり役が続出しています。所謂推しができます。放送当時高校生から年配の方までメロメロになっていましたね笑。特に山本耕扮する土方の人気は凄まじいもので、2年後、彼を主人公とした大河史上唯一のスピンオフが制作されました。
ストーリーは前半の多摩時代が若干間延び気味でしたが、三谷幸喜色の強い前半あってこそ後半上京以降のシリアスが光ります。早い段階で観るのをやめてしまう方が多いですが損していますよそれ。
池田屋など、セットもかなり凝っており映像に関しても高い評価を付けられそうなところですが、沖田吐血シーンの紫陽花CGや鳥羽伏見の戦いでの井上源三郎（小林隆）マトリックスCGなどどうしても突っ込まずにいられないおかしいシーンが見受けられるので、、、
芹沢鴨（佐藤浩市）とお梅（鈴木京香）の色気溢れる恋模様から暗殺シーン、新選組誕生までもりだくさんな25話、当時再放送・再々放送があったほど反響の大きかった山南切腹の32話〜三谷節炸裂の34話、史実写真そっくりのハンサム洋装土方や近藤と土方の涙の別れが見所の48話は必見です。