早くにお母さんが病気で他界し、父子家庭という状況になり、父親は仕事と家事を両立させないといけないということは、非常に大変だと思う。
その中で、互いを想い合いながら、娘は親に心配をかけまいとしっかり自立し、父親は家事をこなしながら娘とコミュニケーションを取ろうと努めている。それでも肉体的・精神的に限界が来るので、母親兼家事代行サービスを利用したが、娘からすれば、慣れている生活を覆されたという気持ちが強くて、多々いざこざがあり、父親も仕事どころではなかった。家事代行サービスという関係から、プライベートな関係に意識が変わっていき、互いが歩み寄ったために、溝が埋まっていき、しっかり自立しなければと思ったり不安いっぱいな娘に多くの支援者が現れたり、仕事上でしか、関わろうとしなかった人が「あなたは私に似ている、ここは二人の場所だ。」と告げ、家族になっていけたことが良かったと思う。