いじめをテーマにした問題作です。舞台は腐敗した進学校。主人公は秀才の少年の父親です。前半は主に家族と親友のエピソード、後半は息子の不審死をきっかけに鬼になる父親を描いています。前半、後半ともにキツイです。主人公は体育教師を溺死で殺したりしまいます。息子の同級生にも接触しますが、葛藤があり殺したのは体育教師だけ。やがて警察に追われる逃亡者となります。すべての黒幕的存在がいて最後に主人公と対峙します。結局主人公は黒幕を殺さなかったのですが、そこで主人公は逮捕され、刑務所に行きます。黒幕はなんのおとがめもなしという後味の悪い展開にはなりませんでした。霊体の息子の手が黒幕の背中を押し線路に転落させ・・・というのが黒幕の最後です。ラストシーンは出所した主人公とそれを待つ内縁の妻が再開するところです。リアルタイム版だとサイモン&ガーファンクルの明日に架ける橋が流れて泣かしにかかってくるのですが、VHS版では版権の問題なのかそれらしいBGMにすり替わっていました。