4.5
出演者 5.0
ストーリー 4.0
演技 5.0
映像 5.0
火花
ピース又吉さん原作の有名な小説の実写化。
実写化って残念になることも多いけど、このドラマはかなり原作に忠実でクオリティが高く、雰囲気まで見事に再現してると思います。
元々はネットフリックスでの配信限定作品なので、派手さはなく淡々とした雰囲気だけど、個人的には大々的に宣伝してた映画版よりこちらの方が好き。
出演者全員がはまり役という感じで、繊細でリアルな演技が本当にすばらしかった。
特に主演の林遣都さんはこんなに演技力がある人なんだと驚き。
関西の出身だそうなので関西弁が完璧なのは当たり前だけど、芸人さんじゃないにも関わらず漫才をするシーンがあまりに自然で上手くてびっくりでした。
さらに普段のシーンの話し方も又吉さんにそっくりで、本人が乗り移ったみたいだった。
そして吉祥寺をはじめとする東京の風景がたくさん出てきて、実際に訪れてみたくなります。
夢を抱いて上京してきた登場人物たちの人生模様が東京の情景と合わさって、まさにエモいという言葉がハマります。
ただ途中までは素晴らしい青春群像劇という感じだけど、最終話は予想を裏切る展開。
原作知らないとびっくりするし、その前で終わった方がすんなり綺麗に終わるのにと思ってしまうけど、よくありがちな感動ものでは終わらないところがやはり芥川賞を取ったこの作品の肝なのかも。