前作のA-TEENでは、噂話が飛び交うが登場人物の本当の気持ちや意図、真実を完全に明かされないところが、ソヨン高校の在校生の一人になった気分になりとても楽しめた。
A-TEEN2でも、恋愛だけではなく受験や友人関係など様々な苦悩を抱えながら、時に自分自身をコントロールできなくなる高校生のリアルな日常が描かれていて前作同様面白かった。

1つ残念だったのは、前作ではド・ハナ目線でストーリーが展開することが多かったのに対し、今作ではキム・ハナ中心に物語が進んでいったため、
前作からの続きであるド・ハナの恋愛に変化が生じる場面において、ド・ハナの感情描写が物足りなく感じ、彼女がどうしてそのような選択をしたのか掴みにくかったことである。

前作がド・ハナの感情が伝わりやすい構成になっていたがゆえに余計気になってしまった。
ドラマの主題曲からも分かるように今作は高校生の「選択」をテーマにしているので、
キム・ハナ以外の登場人物の葛藤ももう少し丁寧に描写してほしかったように思う。

しかし、全体的にはド・ハナに憧れ劣等感を抱いていたキム・ハナが自分自身に自信を持ち、
世界にたった一人の存在として堂々と生きていけるようになる姿を前作に引き続き描かれていて良かった。