5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
グランメゾン東京
見ている間、80、90年代のドラマ全盛期を彷彿とさせる感覚になった。
それ程までに夢中になった作品だった。
まずストーリーに関しては、言ってしまえば"ベタな話"ではある。
『落ちぶれた主人公が再び成り上がる話』という分かりやすいテーマ。
ただ、その分かりやすさこそ、この作品の魅力だと思う。
展開が読める事が全く苦にならず、むしろ「次週はついに○○が仲間になるのか…!」とワクワクするくらいだった。
そういう感覚になる理由の一つとして、出演者の存在がある。
主役の木村拓哉さんを筆頭に、集まっている演者が全て存在感に満ちていて、一人一人に魅力が溢れている。
この作品に関しては、役者ではなく、ドラマの登場人物として見てしまう自分がいた。
次に、演出も素晴らしく、シリアスな描写とコミカルな描写の緩急の付け方だけでなく、調理シーンの演出も実に食欲が刺激されるものになっており、見ていて飽きない作りになっていた。
要所要所に流れる音楽も素晴らしく、非の打ち所がないくらいだった。
強いて悪いところを書くとすれば、鈴木京香さん演じる早見倫子の母親の話に関しては、何のための設定だったのか気になる所。
ただ、そんな事は些細な事であり、気にする事じゃない。
大事なのは、誰でも分かるシナリオ、存在感のある役者、秀逸は演出と音楽、全てが素晴らしかった事!
そして、今が90年代なら「ボナペティ」と尾花のあの腕の組み方は真似した人が多いだろう、という事。
あくまで個人の感想にはなるが、2019年で1番のドラマだったのは間違いない。