あれは、深夜にたまたまつけていたテレビにふと目をやった時だった。

1人の女子高生がラーメン屋に入っていく。

これから食べるラーメンへの期待と欲望が抑えきれない嬉々としたナレーション。
これはおそらく彼女本人の心の声だろうか。

それとは対照的に至って真剣な表情で一人その時を待つ女子高生。
そしてしばしの時を経て運ばれてきたラーメン。

瞬間、彼女の目の輝きが変わる。

私は画面から目を離すことが出来なくなっていた。

内容としては、ラーメン好きの女子高生のラーメン屋巡りなのだけど、
なんというか、細胞レベルで刻まれている日本人のラーメンへの熱みたいなものが刺激される。

最期まで見ようと思わなくても気づいたら終わってる。そんなドラマ。