ヒロイン役の高遠奈津は、35歳の人気脚本家で、既婚者でもあります。

高遠奈津の人生を通じてマスコミ・芸能界隈の性の乱れのような世界が繰り広げられています。
主夫の省吾とは、別の男性と交わりを増やしていくように高遠奈津が変化していく。

舞台演出家の志澤の新作公演に招待された高遠奈津は、その日一夜を過ごすことになる。
仕事上において敬愛する志澤との関係性から、性愛の世界へ広がっていく性の解放が、高遠奈津を変えていく。

その後、新たな異性との交わりも進展していきます。

女性は、性欲のない生き物として存在していたが、覆すように性欲を自ら求めるようになります。
それは、性の解放であり、これにより、何を失って、何を得たのか。そこには、性欲のない女性として、女性を支配してきた男性から、性の解放を突き進むことで男性の支配からも解放されていく世界があるようにも思いました。

しかし、「愛は一つであること」という本質からみると何が歪んできて何が正しいのかは見えてくるとも思います。

男性の支配は、人倫的な秩序の崩壊をもたらすと思いました。
そして、性の解放は、人倫的な秩序の崩壊をもたらすと思いました。
「男性の支配」と「性の解放」のせめぎあいが、このような現実をもたらすとも思いました。

性の解放よりも性の乱れとなって秩序が壊れていくようにも思えました。
女性の独立は必要なことであると思います。
このドラマは、社会の現実を描いており、重要な作品であると思います。