5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
アンナチュラル
非常に闇を感じるストーリー。人間関係が複雑で難しい。人によって好みが分かれる気がするが、個人的には非常に好きな作品。謎解き要素あり、ポジティブ・ネガティブいずれも含めて人の感情に深く触れる医療ドラマはあまりないのではないだろうか。
作品の舞台となるUDIラボのメンバーが個性的で自我が強い。三澄ミコト(石原さとみ)は自身が経験した事件の内容を論文で研究するという芯の強さがある。作中で死の危機に陥ったときにも動じない姿は若干畏怖を感じた。
久部六郎(窪田正孝)はコンプレックスと葛藤の中での自身の意思と成長をシリーズ通じて感じられる。
東海林(市川実日子)はミコトと友達ではないと言ったり、合コンを異性間交流会と表現したりと普通なようで独特であり、それでいてそのあたりにどこかいそうな絶妙なキャラクター。
そしてなんと言っても中堂系(井浦新)。井浦さんの演技が素晴らしい。石原さとみも本作における演技はすごく良かったが、やはりこの作品は中堂系を井浦新が演じる事によって世界観を作り、完成させることができただろう。
中堂自身の復讐の結末にも見応えがあり、中盤の話であった他人の復讐の助長にも闇を感じる。あのシーンは昨今見たドラマの中でも屈指の衝撃的シーンであった。
ストーリーと合わせて、米津玄師の楽曲も世界観とマッチしていていたことも非常に良かった。