真司のことを何も覚えていないという尚を見るだけで涙が出てしまう。何もかも忘れてしまっている尚を見て薫も涙を流すくらいに、尚を知っている人たちにとっては辛く感じる。それにも関わらず、尚は幸せそうにしていた。忘れる方が幸せとは若年性アルツハイマーを患う人にしかわからないのだと感じた。